松王丸
2006年 02月 18日
今度は梅を描いてみようと思っています。
ところで、梅と言えば何と言っても湯島天神。
30年前の高校受験を控えたちょうど今頃、
悪友達と合格祈願に行きました。
松戸から片道30キロを歩いて・・・。
歩いた甲斐あってか全員第一志望に合格しました。
湯島天神と言えば菅原道真。
江戸時代に菅原道真を主人公に書かれた歌舞伎
「菅原伝授手習鑑」に松王丸という舎人が登場します。
松王丸の父は右大臣道真に仕え、
次男故に家を出された本人は
道真の政敵、左大臣藤原時平の舎人となります。
ここに政変が起こって道真が太宰府に流されます。
こちふかばにほひおこせよ梅の花そんな中で松王丸の複雑な人間関係が
あるじなしとて春をわするな
彼に悲劇を招きます。
親兄弟、主従関係の在り方や考え方が
見事に描かれている物語です。
人としてどうあるべきか。
松王丸の苦渋の決断を
どのように評価するかは
人によって分かれることでしょう。
善し悪しはともかく、
松王丸に日本の武士道を見る思いがしました。
トムクルーズもこのあたりに影響を受けたんではないでしょうか。
脈々と受け継がれている文学や古典芸能には
人生の真理や哲学など永遠のテーマを扱った作品が数多く見られます。
一昨年初めて手にした源氏物語も深い感動がありました。
私などすべて奥手で理解するのに時間がかかりますが、
少しずつでも触れていきたいと思っています。
スポーツも人間の織りなす文化活動ですから、
芸術の中にも共通する
何か大きなムーブメントの内在を発見出来ると思うのです。
by cf-seria
| 2006-02-18 13:50
| 季節の花々