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スポーツ交遊日記    山根武司 シーエフスポーツ事業部所属。 サプリメント「セリア」の企画開発営業を担当する一方、スポーツ栄養アドバイザーとして陸上・長距離ほか多方面で活躍中。


by cf-seria

緊張の克服法 〜イチローに学ぶ〜

新人戦、秋期戦、ロードレース、駅伝、マラソンetc.
いよいよ夏の努力の成果を発揮する時が来た。
僕からのメッセージはいつも同じ言葉。
「思い通りに・・・。」

もう、何年前だろう。
「一番頑張っている選手に、頑張れと言うのは失礼だ。」
そう恩師に教わって以来、殆ど口にしなくなった。
グランドで、大会で、見守ることはあっても応援はしない。

人間だから思い入れはあるけど、
基本的には中立でいなければということは常に頭にある。
ただ、コンディショニングに携わる者として言葉にするならと
いつしかメッセージに書くようになったのがこの言葉だった。

ところで、「思い通りに。」プレーするために、
是非参考にしておきたいのが先の大阪世界陸上でのアクシデントと
イチローが幾度となく口にしている言葉だ。

以前もブログで真っ先に書いたのだが、
異常緊張時には自律神経系が混乱をきたす。
こうなると足がつったり、
腹痛を起こしたり、
普段なら何でもないことにすらコントロールが利かなくなる。
大阪での失敗は選手たちの意識が高すぎて、
想像以上の緊張に置かれてしまったことと、
酷暑が相まって起こった悲劇だったと言えよう。

一方、どんな時にも冷静沈着にプレーを続けるイチローは言う。
「僕は天才じゃない。何故ならすべてのプレーを説明することが出来る。」と。
つまり、結果は偶然じゃなく、彼の意図された通りになっただけなのだ。
いち早く球場入りし、最後まで球場にいるというイチローの頭の中では
常にあらゆる状況がシミュレーションされ対応策が練り上げられているのだろう。

思い通りの結果を残す、
または、その確立を高めるには事前にしっかりイメージすることである。
気象や体調、精神状態などなど、あらゆる状況をしっかり把握し
どんなアクシデントにも対応出来るだけの準備をしよう。
最高も、最悪も考えて。
特に、最悪を考えて備えている選手は少ないように思う。
思い通りの結果が出せれる状況を確認できれば、
後は相手のあることだから勝負は時の運。
そう思えるようになれば緊張はなくなるはずだ。
試合は、そのずっと前から始まっている。
by cf-seria | 2007-09-12 09:37 | スポーツ栄養アドバイザー