チームスタイルに思う

ひと夏越えると、
新入生も精悍な顔立ちになる。
異星人のような春とは違い、
すっかりチームにも馴染んで、
見分けるのが難しい。

強い弱いに関係なく、
出来るだけ平等。
そう心がけてきたが、
どうも最近は覚えが悪い。
歳の所為ばかりではないと思うのだが。

チームの数だけ練習方法がある。
監督の個性や好みまで、
その練習スタイルから読み取れるから面白い。
選手たちはその練習を反復していくうちに、
どんどん意図された体型に変わっていく。
フォームや後ろ姿を見ただけで
どこの選手か分かるくらいに。

もちろん体型ばかりではない。
髪型も、腕振りも、ピッチも、腰の位置も、
どんどん一つのスタイルにはまっていく。
そして学生生活最後の秋、
君たちは完成をみる。

大事なのはここから。
The next stage is your turn.
勝負するのは他でもない君だ。
どんな将来にするのか、
しっかり思い描いて欲しい。
アスリートは思ったようにしかならないものだと
最近つくづく思っている。